ウチのアルトももうちょいで総走行距離20万キロ近くなり、ややパワーダウンを感じてきたので、そろそろエンジンのオーバーホールでもと考えていましたが、 たまたま走行距離71000キロのワゴンR(5MT)をタダで入手出来たので乗せ換えてしまう事にしました。 エンジン型式はもちろんK6AでNA、年式もほぼ同じでインマニやエアクリーナー形状も同じようなのでポン付けで行ける予定。 実働車なので自宅まで自走してきて特に不具合が無いことを確認出来ました。 早速ガレージに突っ込んでエンジンを外します。これがFactoryでの初仕事です! 本来これ系のエンジンはミッションごと下に降ろすのですが、リフトが無いウチのガレージでは上に抜くしかありません。 ワゴンRはボンネット面積が小さいので、先にミッションを外しておき、それでも邪魔になるコアサポートは金鋸で切り落として吊り上げます。 吊り上げにはガレージ扉開閉用のホイストとワイヤーをそのまま使用。 リモコン作動なので一人でもラクチンです。 |
|
エンジンの外れたワゴンRはガレージから押し出し、今度はアルトのエンジン降ろしです。 アルトはエンジンルームの開口面積が大きいのでミッションごと吊り上げますが、やはりコアサポートが邪魔になるので・・・切断します。 もちろん後で付け直すのでワゴンRよりは丁寧に切ってますけど(笑) これまた扉用動力で吊り上げますがエンジンとミッション、合わせると100s位あるのかな? この程度なら特に問題なく軽々と持ち上がります。 |
|
ミッションのギア比もアルトとワゴンRでは微妙に違うようで、貨物用のアルトのギア比よりワゴンRの方が具合が良さそうなのでミッションもワゴンR用を使います。 さて、一服したらワゴンRのエンジンとミッションを合体させて車体に積み込もうかと何となく降ろしたエンジンを眺めていると・・・。 ・・・あれ? なんか変だぞ? {目をこすって再度よく見る} |
|
アルトのエンジン | |
ワゴンRのエンジン | |
VVTが付いてる〜〜〜!! 完全に見落としてました(笑) 勿論、エンジンの性能的に言ったら付いてないより付いてた方が良いのですが、 問題は配線。 VVTのソレノイドについているカプラーの分、当然配線に違いがあるはずです。 |
|
エンジンハーネスはCPU、ヒューズボックスと共にそのエンジンの物をそのまま付けるので問題ないのですが、エンジンルームから室内に入り、ダッシュボード裏で接続するカプラーの形状が違っています。 そのままではどうしようもないので、とりあえず切断して配線の数を調べてみます。 |
|
各カプラーの配線の数は同じ、配線の色も全く同じで、更にカプラー内での各色の配置もほぼ同じような配置になっています。 これはもしかして単純に同じ色同士を繋いでしまえば問題なし? |
|
と言うわけで各エンジンのカプラーを入れ替えて配線を繋ぎ直します。 結果はエンジン搭載後のお楽しみと言うことで(笑) |
|
少々オイル漏れしていたVVTのソレノイドバルブ取り付け部を修理し、ミッションを取り付け、エンジンを搭載。 ついでに劣化していたドライブシャフトブーツも新品に取り換えておきます。 |
|
切り取ったコアサポートも繋ぎ直します。 溶接しちゃってもいいんですが、またエンジン脱着作業が発生した際に簡単に外れた方が便利なのでボルト留め出来るようにしておきました。 コアサポートの裏に3mm厚のアルミ板を差し込み、片側はリベットで固定し、もう片方にはナッターを打ち込んでM6のボルトで固定しました。 この部分は特に強度だとか剛性なんてものには全く関与していないのでこの程度でオッケーでしょう。 |
|
エンジン周囲のパーツを元通りに組付け、エンジンオイル、ミッションオイルを入れてクランキング。 キュルキュル・・・ぶぉ〜ん。 はい〜無事にエンジン掛かりました〜。 エンジンチェックランプも点かないので配線処理は問題無いようです。 冷却水を入れて早速試運転。 近所を一時間位走り回ってきましたが・・・。 カタログ馬力は同じなので当然ですが、前とあんまり変わらないような・・・。 ギア比の違いもなんか微妙〜。 これはコースを走ってみないと何とも言えませんねぇ。 |
戻る |