DIY ガレージ製作(大)

基礎工事


ガレージ(小)完成からおよそ1年。

いよいよガレージ(大)の建設を開始します。

ガレージ(小)で1年7ヵ月かかったので、今度はもっとサイズが大きいので2年以上かかるかもしれません。

ま、のんびりやります(笑)

先ずは土地の整地からということで、小型バックホーを建機レンタルのお店で借りてきました。

自宅の庭で作業する分には必要ないらしいのですが、レンタルの際に必要との事で
「小型車両系(整地等)(3トン未満)」という講習を2日間受けて終了証を取得してきました。

レンタル料金は1日7500円。


建設場所をやや広めに10cm程度掘り下げ、基礎用の溝をざっくり掘ります。

溝の仕上げは手作業で行うのでまだちょっと浅めにしてあります。

ガレージの大きさは7mx6mの予定で、溝もメジャーで大まかに計測してそれに合わせてあります。


ガレージ寸法にキッチリ合わせ、直角も出した位置に鉄筋棒を立て、少し離れた位置に水平計測用の「遣り方」を設置します。

遣り方は作業の邪魔にならないようにコーナーのみに設置しました。

「水盛り管」で水平を出し、水糸を張って溝の深さを調整します。


端材でT字型の定規を作り、目盛を付けて溝の深さと幅を揃える目安にします。


特に急いではいないんですが、休日にやる事は他にも沢山あるので、毎日帰宅後にちょっとづつ穴掘り作業を行っています。

帰宅後っていっても今時期は既に辺りは真っ暗なので、頭にLEDのヘッドライトを付けてコツコツやってます。

穴掘りも真面目にやると中々楽しい作業なので、つい夢中になって時間を忘れて掘り続けちゃったりしてます(笑)


掘った溝に砕石を敷き込み、転圧作業です。

いつもお世話になっている建機レンタルのお店から「プレートコンパクター」を借りてきて転圧しました。

レンタル料金は1800円/1日。

転圧して沈んだ場所には追加で砕石を入れて再度転圧、沈まなくなるまで繰り返します。

厚みを計測したところ、一番厚い所で10cm、薄い所で7cmでした。


今回はサイズが大きいのでその分基礎もしっかりとした物を作りたいところです。

なので周囲の基礎を立ち上げる前に「フーチング」なるものを作っておきます。

正式にはもっと深く掘って肉厚な物にしないといけないのらしいのですが、以前この下に巨大な(?)岩石を埋め込んでしまっているのでこれ以上掘れないのです(^^;)

寸法は幅が300mm、高さが100〜180mm。(溝堀りでミスって掘りすぎた所が有る為)

型枠をセパレーターで組立てて設置したところ。

型枠の上部で水平になるように石を挟んだり木っ端を留めたりしています。

概ね水平になったはずですが・・・。

何せ真っ暗な中で作業してるんでゲージが見づらくて(笑)


コンクリートには鉄筋を入れなくてはいけないので、とりあえずD10と言われるサイズの鉄筋を35本(L=5.5m)程購入してきました。

その鉄筋を必要な長さに切り分けます。

短い鉄筋は長さ310mmに切り出してあり、200本位あります。

この鉄筋「あばら筋」とか「補助筋」とかいう場所に使うもので、長手方向の鉄筋に交差する形で配置して補強するものらしいです。

これは知人から聞いて知ったのですが、鉄筋の先端は「フック状」に曲げて使うそうなのです。

そんなに簡単に曲がるのかいな?と思って足で踏んずけてグイっとやったら・・・

意外と簡単に曲がります。


しかし本数も本数だし、寸法も揃えないといけないのでソレ用の道具を購入しました。

上:鉄筋曲げ板 約1000円

下:鉄筋曲げ棒 約1500円

・・・名前はそのものズバリですが・・・。


で、鉄筋を曲げる訳ですが、曲げる前に色々調べてみたところ、この「曲げ具合」にはきちんとルールがあるそうです。

このD10という鉄筋の場合、曲げの内側の直径が「3d以上」
曲げた先のストレート部分が「4d以上」

なんだそうです。「d」は直径の事なので、曲げの内径が30mm以上、ストレート部が40mm以上必要だという事です。

そんなのいちいち計測しながらやるのは大変だなぁと思っていたら、どうやらこの曲げ台で曲げるだけでその寸法になるようになっているみたいです。
(どこにもこの台の使用方法が出ていなかったので推測ですが)

台に立ち上がっている4つのピンがなんか不自然な位置にズレて付いているので、鉄筋をこの位置に置き、試しに台の端に鉄筋の先端を合わせてみました。


曲げ棒をこの位の位置で鉄筋に掛け、


そりゃぁー!と曲げると(実際にはたいした力は要りませんが)


ほぼ曲げ直径は3dになりました。

ストレート部は5mm位短いかな?3.5d位?

まぁ問題ないでしょ((笑)


で、サクサク約200本を曲げ加工します。

さすがに専用工具だけあって使い易くてラクです。

1時間位で全部曲げ終わりました。

この短い鉄筋は外側寸法で200mmになるよう、曲げ加工してあります。


出来上がった鉄筋を粛々と組立て。

鉄筋を固定する結束線を巻く「ハッカー」にもだいぶ慣れ、この面積の鉄筋を結束するのに捩じ切れた結束線は十数本程度(笑)


いきなりフーチング部分のコンクリート打設が終わってシートまで掛けてありますが、今回の作業はほとんど一人で行っていたのでかなり忙しく、写真を撮る暇が無かったのでご容赦くださいm(_ _)m

作業前に予定していた生コンの量は1立米をちょっと切る程度だったのですが、実際には1.3立米になってしまいました。
自作ミキサーで17回転。(1回で出来る生コンは0.075立米)
使用した材料は
セメントx 17袋(425kg)
砂   x 51袋(1020kg)
砂利  x 68袋(1360kg)
水   x 272L (272kg)
合計 3077kg!!
なんと3t超えでした(笑) もちろん骨材は全部ホームセンターで袋買い。

自作コンクリートミキサーの改良後の動画も撮りたかったのですが、こちらも時間が無くて撮れませんでした。
改良の効果はバッチリで、作動音も静かだし、材料も良く混ざるようになりました。

そのうち時間が出来たらミキサーの改良後動画を撮影してアップします。


暖かくなってきたので作業再開。

4か月放置してあったベースコンクリートのシートを剥がし、型枠を組んでいきます。

型枠にはパネコートグリーン(コンパネよりちょっと安い)、桟木を上下に付けて補強し、下の桟木とベースコンクリートをコンクリートビスでしっかりと固定。

組立てよりも寸法計測を何度も何度も行っているので、そっちの方が時間が掛かっているかも?

計算上、ここに流し込むコンクリートの量は0.8m3弱。

自作ミキサーで10回か11回で済む予定です。


土台を固定する為のアンカーボルトを基礎に埋め込みますが、この先の作業をする上で、このアンカーボルトはかなり正確に設置しなくてはいけません。

アンカーボルトは2本1組で埋め込むので、予めアンカーボルト2本をフラットバーで繋ぎ、正確な寸法を出しつつ作業中に動いてしまわないようにしておきます。

廃材の木材で治具を作って溶接します。


仕上がり具合は実際に使う寸法で穴を空けた角パイプに差し込んで確認します。

アンカーボルトを型枠に固定する板も型枠の余りの材料で作ってあります。


型枠にアンカーボルトを設置。

水平の水糸に合わせて慎重に固定します。

生コンの流し込み作業で動かないようにしっかりと板を型枠にビスで固定し、アンカーボルトのナットで板を挟み、こちらもしっかりと締め付けておきます。


コーナ部は寸法出しにちょっと難儀しましたが、何とかこのようにキッチリと調整出来ました。


生コン作業を予定していた日の前日までは暑い日が続き、作業の見送りも考えていましたが、当日は運良く気温が下がり、天気も一日中曇りと、絶好の生コン日和(?)となりました。

材料はいつものようにホームセンターの袋買い。

用意したのはセメント12袋、砂36袋、砂利48袋。 総重量は1980kg、およそ2トンですね。

←田舎の小さなホームセンター位積んである資材(笑)

ミキサーで混ぜるので生コン練りには体力を使いませんが、材料は袋を担いで投入しなくてはいけないのでこちらの方がちょっとげんなり・・・。 なんといっても2tですから・・・。
ミキサー改良後の運転の様子です。

回転が遅くなった事で混ざりが悪くなるかと心配していましたが、遠心力で内壁にへばり付く事が無くなり、寧ろ混ざり易くなりました。

角度の微妙な調整は必要ですが、途中で中をスコップで突いたりしなくても勝手に混ざるので、作業は楽になりました。


生コンの流し込み完了したあたりから天気が悪くなり、雨が降りそうだったので急いでシートを掛けました。

本当はこの後に基礎上面を平らにする「天端レベラー」というのを流し込みたいところでしたが、雨が降りそうなのと、もう夕方になってしまい少し暗くなってきたので、天端レベラーについては後日施工する事にします。


一週間放置した後、型枠を取り除きました。

まぁまぁ上手く出来ているようです。上面の角に出来たバリをヤスリ掛けして削り取り、表面に浮き出ている「レイタンス」というセメントの灰汁(?)みたいなのを水を掛けながらワイヤーブラシで取り除いておきます。

この灰汁を取り除いておかないとこの後に施工するレベラーの密着が悪くなるそうです。


今回は基礎の外周部分に面木を入れておいたのでコーナー部もこのように面取りしたように出来上がりました。


さすがにこの面積を自分で生コンを練って流し込み、平らに均すのはかなり大変になりそうなので、今回の土間コンクリートは本職の友人に依頼しました。

当初は地面の掘削、砕石入れ、ワイヤーメッシュまでは自分で行う予定でしたが、友人の仕事の日程の関係もあり、全てお願いする事にしました。

←初日の夕方。

ワイヤーメッシュまで入り、生コンを流せる状態になっています。

さすが本職、早いですね。


翌日夕方。

終わってます。

早いっす(笑)

コンクリートの厚みは15cm位だそうです。