DIY ガレージ製作(大


鉄骨工事


ガレージ(小)は60x60の角パイプで製作しましたが、今回のガレージでは75x75の材を使用します。

本当は100x100で製作する予定でしたが、材料の運搬や荷上げが困難になりそうだったので断念しました。 (何せ一人で全ての作業を行わないといけないので(笑)

角パイプの切断には前回は高速切断機を使用していましたが、音も煩いし切断に時間が掛かる上、意外と真っ直ぐ切れないので何か他の方法はないかと探していたら、某動画サイトで角パイプを丸鋸で切断している動画を発見。

動画では特に刃について触れられていなかったのでホームセンターに探しに行くと

←ありました。 金属切断用の刃が。

もっと大きな刃もありましたが、結構高いし、もし思ったように切れなかったらもったいないので一番小さな刃を買ってきました。 \2500也


直角に切る為に丸鋸定規にアルミのL字アングルをネジ留めした治具を作りました。

角パイプにキッチリ嵌るようにしてあり、軽く押さえておくだけで動かないようになっています。

早速丸鋸で角パイプを切断してみましたが、これはイイですね。

想像していたよりずっと速く切れるし、短時間だから音もそれほど気にならないです。

四面切らなくてはいけないので面倒そうですが、高速切断機で切るより恐らく早いです。

そしてなにより切り口が真っ直ぐでキレイ。

これならパイプの接合時に隙間が空いたりして処理に時間が掛かる事もなさそうです。


まずは縦の柱を製作していきます。

柱の下に穴の開いているアングルピースというL字金具を溶接します。

溶接はスズキッドの半自動溶接機「アーキュリー160」で行います。

ガレージ(小)ではエンジン溶接機での棒溶接で結構大変でしたが、
半自動溶接機は断然溶接が楽です。

溶接ワイヤーは1.2Φのノンガス用ワイヤーを使用。


鉄骨の場合、普通は柱を直接基礎のアンカーボルトに立てて固定するんだと思いますが(多分・・・)

自分は木造で言うところの「土台」と同じように基礎の上に角パイプを寝かせてまず固定し、その上に柱を立てる方法を取りました。

これは一人で柱を建て込むのが少しでも簡単になるようにと考えた結果で、土台の角パイプで上面の寸法が安定しているので、柱を立てて土台のアンカーボルトと共締めにしただけで柱がピタッと真っ直ぐに安定しています。

このアンカーボルトは柱を立てる為の仮止めの様な物で、後にこの部分の土台と柱は溶接してしまいます。


土台のパイプにアンカーボルトの穴を正確に空けるのがかなり大変ですが、柱を立てるのは簡単で、あっという間に6本柱を立てる事が出来ました。

この日は一日で柱6本の切り出しと加工、土台の切り出しと加工、柱の建て込みまでやって終了。


翌週、側面の土台と柱を建て込みました。

次の工程では高い部分の溶接作業が始まるので、足場も作り始めました。

移動できないと不便なのでキャスターを付けた移動式足場です。


足場板が結構高いので(値段が)、垂木を渡してコンパネを貼りました。

足場用の階段もこれまた高いので、角パイプでハシゴを作って取り付けました。

ちなみにキャスターも足場用の高価なタイプではないです。(耐荷重は十分足りています)


これから柱に梁を取り付けていくので、直角が出せるように治具を作っておきます。

コンパネの角をガイドにして40x40の角パイプを直角にして溶接します。

← 一番左の角の部分はアングル材やアンカーボルトを逃げられるようにしてあります。

これを2つ製作しました。


ガレージの後ろ側の柱に梁を載せます。

梁になるパイプ(6m 30kg)を3m弱持ち上げる為、電動ウインチを使います。

これはガレージ(小)建設時、扉開閉用に購入した物で、騒音の関係でボツになり、しまい込んでいたウインチです。

やっと役に立つ時が来ました(笑)

移動式足場から単管パイプでアームを伸ばし、そこにウインチを吊り下げてパイプを引き上げます。

リモコン付きなので超ラクチンです。


入り口側の梁も載せます。

溶接前に寸法をしつこく測り、きちんと直角が出るように注意します。


ガレージの横面になる部分の上に「桁」を載せます。


左右の桁を載せた後、ガレージ正面の梁に補強を組みます。

75角のパイプの間に60角の短いパイプを溶接して補強してあります。

入り口の大きさは幅3.4m、高さ2.5mに設定しました。


建てた柱同士を繋ぐ「横架材」を切り出して溶接していきます。

取り付け位置は特に考えも無く、真ん中。


入り口とドアを付ける予定の箇所以外にぐるっと一周取り付けます。


ガレージ骨格の内側でガレージ用パーツを製作中。

大きさは6mx2.8m、高さ2.3mです。


ガレージ用パーツの上に屋根を付けるので

「タイトフレーム」(屋根材を固定する為の部品)を溶接で取り付けていきます。

ガレージ(小)の時はエンジン溶接機で溶接していましたが、今回は半自動溶接機なのでかなりラクになりました。


ある程度出来上がったガレージパーツは・・・実は上に載せて二階になります。

重さは現状で450〜470kg程度。

サクっと小型クレーン車を借りてきて吊り上げる予定でしたが・・・。

いつもの建機レンタル店に借りに行くと

「5t未満のクレーンの資格お持ちですよね?」・・・「無いですけど・・・」

という事で先ずはその「5t未満小型クレーンの資格」を取らなくてはいけなくなりました(笑)

急いで空きのある講習会を探して申し込みをし、3日間の学科と実技の講習を受け、無事に資格を取得してきました。

早速クレーン車を借りてきて吊り上げです。


借りられたクレーン車が3段ブームで予定より少々短く、荷重に対する作業半径がギリギリでしたが何とか無事に吊り上げ成功。

吊り上げ時には二階部分を回転したり位置合わせをしたりしなくてはいけないので、先輩とカミさんに手伝ってもらいながら上げました。

補強プレートは追々追加しますが、取りあえず一階部分との合わせ目をある程度溶接して固定しておきます。


二階の屋根材は既に届いているのですが、梯子を上って屋根を掛けるのは危険なので、床を先に作ってしまいます。

床の下地には「デッキプレート」というものを使います。

この材料は本来この上にコンクリートを流して床にする為の下地材らしいのですが、この形状のおかげで剛性があり、比較的簡単に床が作れそうなので選択しました。

6mの定尺でしか販売されていなかったので、丸鋸に金属用のカッターを付けたもので切断しています。


デッキプレートを載せる為にL字アングルを柱に固定します。

位置決めが大事なのでドリルビスで仮固定しておきます。


位置決めが決まったら溶接して錆止めを塗装します。


あとは予め切断してあったデッキプレートをパタパタと載せてドリルビスで留め、あっという間に二階床完成。

もちろん人が載ってもびくともしません。

最終的にこの上に木材で下地を組み、板を貼ってフローリングかなんかで仕上げる予定。


床に続いて二階の屋根も取り付けます。

屋根材は事前に色々検討しましたが、結局施工の簡単さと面積当たりの単価を考え、やはり「折板」に落ち着きました。

長さを指定してをネットで注文。

今回は3.6mを11枚。

ちょっと割高になりますが結露を軽減する「ペフ」というスポンジのようなものが貼ってあるタイプを購入しました。

剣先ボルトには錆を防止する「サビヤーズ」という樹脂製のキャップを付けました。


取付そのものは2時間半程度で終わりましたが、実は今回のガレージ建築で2番目に大変な作業に位置付けていました。

一番大変な作業は何といっても基礎工事ですが、二階の屋根貼りは足場もクレーンも無い状態で約6mの高さで行うのでかなり危険ですし、屋根材をその高さに上げるのも一苦労、更に自分一人で作業出来るならいいのですがカミさんに手伝ってもらわないといけなかったので危ない事が無いようにかなり慎重に作業しました。

無事に何事もなく作業を終えたのでホッとしました。


二階の床前側のパイプはスパンが6mあり、ただ載せただけだと当然自重で「撓み」ます。

数値的にはセンター部分できっかり10mm下がっています。(糸を張って確認)

二階を歩いてみてもやはりゆらゆらと動きを感じるので補強します。
(後ろ側は柱6本に載っているので全く動きませんが)

載せた二階の床のパイプから300mm下に同じ75角のパイプを溶接して固定。

この2本を「上弦」「下弦」とし、ここに「トラス梁」を作る事にします。


300mmの長さに角パイプを切り出し、二階床のパイプと下に追加したパイプの間に挟み込みます。

その後、計測用に張った水糸で寸法を見ながら単管足場にクランプとパイプを追加し、クランプを緩く留めたパイプを油圧ジャッキで押し上げて真ん中を持ち上げます。

思ったよりもさほど力を掛けずに持ち上げる事が出来ました。


トラスを組むにあたり、通りがかりにあったりする色々な倉庫や車庫、工場等を覗いてどの方式で作るか検討しました。

丸鋼をジグザグに組むとか、角パイプを45°にカットしたもので繋ぐとか、方法は様々有るようですが、なるべく材料の切り出しが簡単で溶接距離が少なく済む方法を選択しました。

先ず100mm幅3mm厚のフラットバーを150mmに切ったものを上下で互い違いになるように溶接します。


その溶接したフラットバーの裏側から全て同じ長さに切断した山形鋼(L字アングル材)を溶接するだけ。

フラットバーも山形鋼も高速切断機で必要な寸法に切るだけなので簡単です。


←錆止めを塗って完成。

簡単な割に「凝った造り」に見えるし(笑)

強度計算したわけではないですが、かなり丈夫になったようです(?)


二階部分の中心に横にパイプを取り付けますが、ここで自作ツールの紹介など。

←角パイプの中に1サイズ細い角パイプを入れて伸縮出来るようになっており、任意の寸法で固定できるように蝶ネジを取り付けた物。

自動車の鈑金作業ではポピュラーな道具で「トラッキングゲージ」といいます。

もちろん本物のトラッキングゲージは数値が分かるように本体にスケールが刻まれていますが、これは簡易に作ったものなので目盛は無しです。

大小2個作り、小さい方は800mm〜1400mm程度までの計測、大きい方は1200mm〜2200mm程度まで計測出来ます。

両端には削って尖らせたM8ボルトを取り付けています。

そのボルトの先端を左右対称のボルトの頭やナットの穴に当てて対角線寸法を計測し、揃える事で正確にボディーの修復をする事が出来ます。

また、簡易的なトーインゲージとして使用する事も出来ます。


で、なんでこんなゲージを引っ張り出してきたかというと、このような柱間にパイプを取り付ける場合、通常スケールやレーザー距離計を使って寸法を出しますが、実際その寸法でパイプを切り出すと・・・微妙に合わない事が・・・あるんですよ。

ほんのちょっと長かったとか短かったとか。

実際は1mmとか2mmなんですが、中々これがストレスで。

短い時は溶接がやり難いし、長いとそもそも入らないので少し削って調整したり。

スケールだと先端の動く部分の誤差、レーザーの場合は元々誤差が有ると明記されているので仕方ないし。

そこで活躍するのがこのトラッキングゲージ。

測りたい柱間にゲージを入れ、両側を柱に当てた状態でロック。


切り出すパイプに載せてゲージの端とパイプの端をピッタリ合わせます。

そしてゲージの反対の端キッカリで先端の尖ったケガキ針でケガいて切断します。

マジックとか鉛筆で線を入れると線の太さで誤差が出るので×です。


こうやって切り出したパイプは本当にピッタリで、ちょっとでも斜めに入れようとすると全く柱間に嵌らず、真っ直ぐにするとストンと嵌って全くガタが無い状態になります。

隙間が全然無いので溶接もラクになるし、何より簡単で正確に同じ長さの物を作る事が出来るので作業性が良いです。

自動車の場合と同じで対角線寸法を確認する事でそこに正確な四角形が出来ているかも確認出来ます。


二階の横柱がぐるっと入りました。

今階段を掛けているところに二階用の出入口を付ける予定なのでそこだけは入れていません。


一階部分の屋根の下地を組みます。

縦に4本下地の柱を付けるので、その位置にアングル材を溶接し、寸法に切ったパイプを渡します。

パイプは柱とかに使っている75x75のパイプ。


屋根の勾配は二階の屋根と同じ傾斜になるようにしました。

何パーセント勾配とかは気にしてないので分かりません。見た目で決めてます(笑)

中間に補強用の短いパイプを突っ込んで溶接してあります。


屋根を取り付ける横架材(75x45)に屋根材を固定するタイトフレームを取り付けますが、高い所で溶接するのは大変なので、地上で先に取り付けておきます。

作業としては簡単なのですが、パイプの上面だけに溶接していくので、溶接時の熱でパイプが縮み、上側に「反って」いってしまいます。

なのでなるべく一カ所の溶接に時間を掛けないように気を付け、さらに「パイプの中心位置だけに支え台」を入れてパイプの自重で少し両端が垂れ下がっている状態で溶接を開始し、反りを最小限に抑えるようにしています。

←パイプの中心にブロックを入れて両側は浮かせてあります。

全部溶接が終わった段階で計測したところ、反りは5mm程度に収まりました。


既に固定してある縦の下地柱にキッチリ寸法を出してアングル材をドリルビスで仮固定。


そこにタイトフレームを付けた横の下地パイプを合わせて載せ、反対側からもアングル材を当てて溶接。

アングル材で挟んで溶接しているのでかなりしっかり取り付け出来ているので、少々の台風程度では屋根が飛ばされることは無いでしょう(?)


取り付け完了。

前もってタイトフレームを4本揃えて組んでいるので、先端のボルトがピシっと整列していて気分が良いです。


出入口用ドアの枠を組みます。

一階と二階にそれぞれドアを付けますが、そのドアも自作します。

ドアを正確に作る為に先に枠を組み、その中でドアを作ります。

出入口用に用意していた場所に縦横に柱と同じ75x75パイプを溶接しますが、前出のトラッキングゲージを使い、高さと幅、対角線寸法を正確に割り出して取り付けます。


二階部分も同様に作業。

ドアは一階用も二階用も全く同じ寸法で作るので、正確に採寸します。


ドアは正確にドア枠に合うように作る為、ドア枠の中で組立て、溶接をします。

使用するパイプは周囲が31x31x1.6センターが31x90x1.6

実のところドアが必要になるのはずっと後なので、急いで作らなくてもいいのですが、ドアの造作は細々とした作業があって時間が掛かるので、早めに作業に取り掛かりました。


上下左右の隙間調整に3mm厚のアルミ複合板を重ねた物を挟んでいます。

ドアの左右はそれぞれ3枚重ねの9mm。

ドア上が2枚で6mm、下側は3枚9mm。


溶接出来たら取り外してラッチとノブを取り付ける為の穴あけ加工をして仮組みします。


ドアは追々仕上げるとして、鉄骨作業を進めます。

外壁はガレージ(小)と同じ角波を使う予定なので、そのビスを打つ下地を取り付けます。

実は多くの倉庫やガレージを観察したところでは、この下地は「骨組みの外側に長い物を通しで」取り付けるのが普通のようで、ギリギリまでどうしようか悩んでいましたが、結局ガレージ(小)と同じ方法でガレージの柱とツライチに付けることにしました。

この方法だといちいち材料を柱間に収まるように測って切って溶接をしなくてはいけないので手間がかなり増える、端材が余るので無駄が出る、というデメリットがありますが、前述のゲージで簡単に正確に材料を切り出す事が出来るのでそんなに時間は掛かりません。

メリットとしては大きいトラックを借りて長い材料を買いに行かなくて良い事、ガレージ骨格外側が平らな面になるので、この後に作る窓枠を作るのが簡単になる事、壁中が無駄に広くならず75mm均一で余計な出っ張りとかが無いので断熱材を入れるのが簡単になる等です。

ただ完成後に屋内の電気配線を行う際にちょっと苦労する事になりますが(ガレージ小で経験済み)


強度的な事はどうなんでしょうね〜?外側に通しで付けた方が剛性が出そうなイメージではありますが・・・。

まぁでもすでに2階建てになってからの骨組みの状態で震度5を2回くらっていますが、特にどこも破損や変形等もしていないので問題ない・・でしょう(?)


C型鋼は柱幅と同じになるよう75x45x2.3mmを使用。

元の横架材と横架材の間に取り付けます。

柱と同じ75x75のパイプを使ってもよかったのですが、パイプよりC型鋼の方が値段と重量がだいぶ安く、軽いのでC型鋼にしました。

取り付けにはピース、ボルトは用いず、全て溶接で取り付け。


だいぶジャングルジムのようになってきました。

溶接作業後はいつも赤茶色の錆止めスプレーを塗っているんですが、最終的には骨組み全部をこのグレーで塗装をするので、溶接が完了した部分から随時グレーで塗装していきます。



二階はサッシ枠を作る準備としてサッシ枠を取り付ける下に支えの柱を取り付けます。

サッシなんて別に重くも無いので要らないかな?とも思ったのですが、サッシ枠はミリ単位で作るので、万が一地震等でサッシを載せる横架材が歪んでサッシが入らなくなると困るので入れました。

二階にはアルミサッシをを4組取り付ける予定で、全部同じ大きさの物を4個注文してあります。


ところで、上記作業の為、二階を行ったり来たり歩いていると二階床中央付近を歩いた際に「撓み」による揺れが気になったので、急遽補強する事にしました。

二階床中央部には通しでパイプが入っていないので、ここに6mのパイプを通すことにします。

二階屋根中央のパイプから電動ウインチを吊り、床のデッキプレートをめくってパイプを吊り上げます。

一度持ち上げて現物合わせでケガキを入れて降ろし、切断して再度持ち上げます。


中央部のデッキプレートを一旦全部外して(ビス留めなので簡単に外れます)75x75のパイプを溶接固定。

溶接後、床の撓みを歩いて確認したところ、完全に振動が止まったわけでは無いですが、体感では半分程度には抑える事が出来ました。


二階にはアルミサッシの窓を4箇所取り付けます。

サッシは1セット送料込み8000円位、値段だけで決めましたがちょっと小さかったかな?(笑)

とりあえずサッシ枠を組立て、鋼材を切り出します。

作業としてはサッシ枠に合わせて採寸して切断した材料を溶接するだけなので簡単ですが、アルミサッシの取り付け説明書を見ると、かなり精度が必要なので慎重に作業します。

サッシの縦枠に接する部分は75x45のC型鋼、上枠に接する部分は75x45のパイプを使用。

上枠にC型鋼を使わなかったのは単に次の作業まで時間が掛かる為、外壁材を取り付ける前にそこに雨とかで水が溜まるのがイヤだったから。

サッシ枠を当てがい、現物合わせで溶接していきますが、あまりピッタリくっ付けて溶接してしまうと溶接時の歪みでサッシ枠が入らなくなる可能性があるので、上下左右にほんの少しずつクリアランスを確保して(0.5mm程度)溶接しました。


ところで、アルミサッシの購入時には気にしていなかったのですが、
アルミサッシには「内付き」「半外付き」「外付き」と、3種類あるそうです。

購入したサッシは「内付き」

取り付けるとこのように柱とツライチ(枠の厚み分(0.8mm位)は出っ張りますが)になります。

当然この後に外壁材を取り付けると、その厚み分(予定は15mm)窓が引っ込みます。

なんでも現在の主流は「半外付き」なんだそうで、雨水からの防水では半外付きのほうが有利なんだそうです。

内付きの場合はプロでも窓の周囲の防水はかなり神経を使うそうで・・・。

う〜ん先に調べて置けば半外付きを買ったんだけどなぁ。

ただ、このサッシ枠を外壁より少し出るように固定出来ればなんとかなりそうなので、何か対策を考えます。


あまり鉄骨を足したくなかったのですが、ガレージ(小)と同じ外壁材を使う予定なので壁材が縦貼りになり、つまり横に鉄骨が通っていないと固定ビスが打てないのでこんな事になります。

作業的には短い材を切って溶接していくだけなので特に苦ではありませんが時間はちょっとかかります。

まぁ本職はこんなことしませんね、絶対(笑)


注文していた一階の屋根材が届きました。

全長5mの折板です。結露防止のペフ(発泡材)付きです。

ガレージ(小)の時は6mの物をホームセンターで購入、ガレージ(大)の二階の屋根の時は3.6mをネットで購入しましたが、今回はいつも鉄骨を買いに行く鋼材屋さんで購入しました。

デッキプレートの時と同様、取り扱いがないか試しに聞いてみた所、

「あぁアレね、滅多に頼まれないけど、年に2回位は注文されるかなぁ。で、長さは?」

その時はまだ長さを決めていなかったので後日再訪して注文し、1週間位で入荷しました。

価格は今までで一番安く、6600円(税込み)/枚でした。これを11枚購入。

鋼材屋から自宅までは2tロングのトラックを借りてきて、自分で搬送。



一階の屋根を取り付ける前に先に二階の屋根に雨樋の取付金具を取付けます。

これは金具を取り付ける際に屋根材に穴を開けるので、その切粉が新しく取り付ける屋根材にかかってしまわないようにする為です。

金具は折板屋根専用の物もあるのですが、それだと雨樋のサイズがちょっと大きい上、雨樋の色が塩ビ色(グレー)しか選べないので、普通の家屋用のサイズの金具を取り付けます。

家屋用であれば外壁の色に合わせて白か茶色が選べるし、形も半丸か角型を選ぶ事が出来ます。

ただ金具はそのままだと折板屋根に取り付けられないので加工します。

突き出し量調整式(?)の雨樋金具のブラケットを一部切除し、寸切ボルト(全部がネジの長いボルト)を必要な長さに切ったものを溶接で組立てます。

材質は共にステンレスなので、半自動溶接機にステンレスワイヤーをセットして溶接。

取付用のナットと平ワッシャーもステンレス製です。


二階の折板屋根に取付穴を開けますが、足場が無いと作業出来ないので簡易に足場を組みます。

←角パイプ用クランプを柱に取り付け、そこに短い単管パイプを繋いでこんな感じに組みます。

棚ステーみたいな感じと言えば分かり易いですかね?


そのステーを2箇所設置し、そこにアルミの足場板(3m)を渡して足場にします。

足場板のズレを防止する為、足場板を挟むように垂木用クランプを固定して押さえてあります。

設置も簡単だし自分一人で乗る分には特に撓むようなことも無く、しっかりしています。


足場に上がって折板にドリルで穴を開けます。

取り付け間隔は折板1枚に付き1箇所。

3山に一つですね。

寸切りボルトがM10なので10mmで開けて金具を仮付けしておきます。

雨水を流す為に雨樋には傾斜を付けますが、調整は後で行います。


一階の屋根は屋根材を二階に上げる時だけ持ち上げればいいのでだいぶラクです。

ただ、ペフが削れてしまわないように単管パイプに塩ビ管を被せたローラーを設置し、その上を転がして移動します。


剣先ボルトへの叩き込みには過去2回の屋根付けの際は10mmのロングボックスを使っていましたが、今回は専用ツールを作りました。

角パイプに穴を開け、SR20DETのピストンピンを差し込んで溶接した物です。

ピストンピンは硬いし、太さも丁度良いです。

ところでボルトの叩き込みは一か所ずつ完全に打ち込んでしまうと次からの箇所の位置決めにちょっと苦労する事になります。

1箇所の叩きは折板に穴が開いてボルトの先端がちょっと顔を出す程度でやめておき、同じように折板1枚分の位置決めが終わってから全部を叩き込むようにするとスムーズに位置決めが出来ます。


ガレージ(小)の時にちょっと書いた筈ですが、画像付きではなかったので一応再度書いておきます。

折板は山を重ねて取り付けていきますが、この山には向きがあります。

今回のようにペフが付いている場合はペフが室内から見える方にだけ付いているので分かり易いのですが、ペフ無しの場合はちょっと分かり難いので要注意です。

下になる方が山の頂点の幅が狭く、後から重ねる方が少し広いのでよく見て確認しましょう。


折板の施工作業も今回が3回目。

当然カミさんも3回とも作業に参加しているので作業の流れや施工方法もすでに熟知。

何も言わなくても次に何をするか分かっているので仕事が早いです(笑)

←剣先ボルトに被せる樹脂カバー(サビヤーズ)を打ち込んでいるカミさん。

全部で11枚貼りましたが、1枚あたりにかかった時間は屋根材を置いてあるところから運んで二階に上げ、設置場所に取り付けてカバーを付けるまで15分程度。

炎天下での作業だった為、休憩時間の方が長かったので4時間位掛かってしまいましたが(笑)


一階屋根取り付け完了。

二階の屋根を付けた際は高所で作業がやり難く、タイトフレームに擦れてけっこうペフが削れてしまいましたが、今回はその辺にも気を使って作業したのでペフが殆ど削れることなくきれいに取り付け出来ました。

屋根を付けたら一階に日影が増えたので少し涼しくなり、作業がやり易くなりました。

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一階の屋根と二階の壁が接する部分には「止水面戸」(しすいめんど)を取付けます。

1つ120円位。


これを折板の水上側(壁際)谷部分に嵌め込みます。


色々調べてみても正確な取付方法が分からなかったのですが、ただ差し込んだだけだと緩々で、この後行うコーキング材塗布作業で外れてしまいそうなので、プライヤーでギュッと挟んで潰して動かないようにしておきました。


コーキングの前にプライマーを塗っておきます。

使用するコーキング材に対応したプライマーを刷毛で塗ります。


使用するコーキング材は「変成シリコンシーラント」

ここは絶対に水漏れしてほしくないので、隙間にしっかり注入し、ヘラで押して均します。


二階の骨組みも全て溶接が完了し、一階の屋根も付いたので、これでほぼ骨組みが完成しました。

地均しから始まってここに来るまで既に3年近く経ってしまいました・・・。

中々完成しない事から、知人には「サ●ラダ●ァミリアかw」と揶揄される事もありますが(笑)

やはり休日だけでちょこちょことやってると進まないもんですねぇ。

因みにここまでに掛かった金額を計算してみたところ、基礎から鉄骨、屋根材まで全て合わせてほぼ100万円位。

こちらも思ったより掛かってしまいました。

ガレージ(小)が総工費50万円以内だったことを考えるとちょっと掛かり過ぎですかね?

とは言え、使用した角パイプの本数が桁違いに多いですし、一、二階合わせると広さもほぼ3倍ですから仕方ないといえば仕方ないかな?


とにかく、作り始めちゃったモノは完成させなくてはならないので、とりあえず金額の事は忘れて、次の作業に入ります。

二階建てなので、当然階段は設置するつもりでいましたが、詳細に何処にどのように、どんなサイズで設置するかはハッキリとは決めていませんでした(もちろん図面なんて書いて無いですし)

いよいよ階段を設置する段階になったので、二階を歩き回りながら階段の設置場所を考えます。

なるべく二階と一階のスペースをあまり犠牲にする事が無いようと考えると、当然設置場所は限られてきます。

最終的に選んだ場所は二階入り口から上がって左奥の端に決定。

階段の取り付け開始地点にパイプを追加します。


階段は当初、適当にパイプとか鉄板で作ってしまう予定でしたが、2つ上の画像に写っている

「仮設用階段」をそのまま使用する事にしました。

仮設用階段は二階の作業をする際に必要だったので1つ購入して今まで使っていましたが、コレが1本9000円と激安。

自分でコレと同じような物を作ったらもっと費用も時間も掛かると思われるので、これを利用してしまう事にし、追加でもう一本購入しました。

取り付けに関しても、折角単管パイプにポン付け出来るように作られている製品なので、ボルトオンで付けられるようにしておき、万が一、階段が壊れた際にも部品交換で簡単に修復出来るようにと考え、追加した角パイプにブラケットを製作して溶接し、そこに単管クランプを溶接し、単管パイプを取り付けられるようにしておきました。


上記ブラケットから仮設階段を吊るして位置合わせをしたところ。

思いのほか良い位置に落ちてきました。


階段上側は階段に付いているフックで引っ掛けているだけだとガタつきがあるので、フックとパイプを溶接してしまいます。

階段を脱着する際はクランプを緩めて行います。


階段一本では床まで届かないので、途中に「踊り場」を設けて階段をL字型に繋ぎます。

そこで踊り場を製作するわけですが、この踊り場も階段と同じように「後で外せるように」ボルトオンで取り付け出来るようにしておきました。

これはガレージが完成し、実際に使っていく中で

「あれ?付けてはみたけど階段なんて全然使わないじゃん」

なんて事になった時には階段を簡単に完全に撤去出来るようにしておきたいのが理由です。

階段はまだしも踊り場を作る事になるなんて当初は考えもしていなかったので、色々辻褄合わせが必要でしたが、最終的にはけっこうシンプルに出来たかな?


踊り場を仮付けしたところ。

上記で作った踊り場をボルトで固定し、ピッタリに切り出した3.2mm厚の縞鋼板を載せます。

この状態で階段の上り下りをしてみましたが強度、剛性共に全く問題ありませんでした。


踊り場から下まで降りる階段も上の階段と同じようにクランプで脱着出来るように設置。

階段の一番下で床にアンカーボルトで固定する予定でしたが、特にガタ付きも無いのでそのまま。


階段の幅分、床板を切り抜かなくてはいけないので、新たに床板を載せる下地用の角パイプを追加で溶接します。

階段の開始位置と踊り場の真上に75x75のパイプを渡し、その2本を75x45のパイプで繋ぎます。


まぁこっちから見れば分かると思いますが階段を降りるのにパイプが邪魔です(笑)

この邪魔になっているパイプは二階の揺れが気になって後から追加した6mの通しパイプです。

さすがにここは切断しないとマズいですね・・・。

図面も書かずに思い付きで作っていると、たま〜〜〜にこういったイレギュラーも発生します。

まぁこういった失敗もDIYの醍醐味のひとつとして楽しむ事が大事です(笑)


で、早速切断。

場所的にバンドソーが使えないので、ディスクグラインダーに切断用の刃を付けて切りました。

先に両サイドに2本パイプを繋いでいるせいか、ここのパイプを切っても特に二階の振動が増えたようには感じませんでした。


これで上下階をスムーズに行き来出来るようになりました。


鉄骨の骨組みがほぼ完成したので、取りあえずで塗っていた赤錆色のスプレー塗料の上から錆止め効果が高く、耐久性のあるグレーの油性塗料を塗りました。

これはローラーと刷毛で塗装しましたが、思いのほか時間が掛かり、休日を3回費やしました。


外壁貼りの前の最後の作業に入ります。

二階の入り口用に仮に付けていた階段を踊り場を作り、本付けします。

まず踊り場のベースになる75x75の角パイプを躯体に取り付けます。

自作の直角治具とクランプで固定して水平を確認して溶接。


階段は屋内階段と同じ方式で脱着式にします。


先程取り付けた踊り場のベースパイプに単管パイプを溶接したブラケットを溶接し、階段は切断して長さを調節しておき、先端にクランプをこれまた溶接してあります。


踊り場のベースは下から支えるか上から吊るか迷いましたが、下から支える方法だと躯体の基礎と別な場所に支えの柱を立てて固定する事になり、地震で揺れたりした時に破損の可能性が考えられたので、躯体からパイプを伸ばして上で吊る方式にしました。

60x60のパイプでシンプルに45°の角度で吊りました。

この状態で階段の上の長いパイプの上に乗ってもビクともしないので大丈夫でしょう。

踊り場の周囲に落下防止の枠を組むか組まないか、階段に手摺を付けるか付けないかもまだ決めかねているだけでなく、まだ踊り場の床を何で作るかこの時点で決めてないという行き当たりばったり具合(笑)


色々な方法を検討しましたが、ここに水が溜まるようにはしたくないし、あまり重いのもちょっと・・・
何より金額が高いのはもっと困る(笑)ので、数日かけてホームセンターを巡り、条件を満たす丁度良さそうな物を見つけたのでその場で即購入。

現物を採寸して下地になるパイプを溶接しておきます。


買ってきたのは足場に使う「踏板」というもの。

大きさは1800mmx400mmt=40mm

価格は1つ4500円。

これを2つ使用します。

運が良い事に、偶然にも成り行きで組んであった枠の中に収まるサイズでした。

余白は長手方向が40mm位なので全く問題無し、短手方向がちょっと多くて90mmだったので、間に75mm幅のC型チャンネル材を入れて隙間を少なくしました。


取り付けは階段と同じ方式で、駄目になったら交換出来るように、両端は単管パイプに引っ掛けておくだけにします。

元々人が乗っても大丈夫なように作ってあるので強度は文句なし。

メッシュだから軽くて水が溜まらないと良いことずくめ。

見た目だけがちょっとアレなので、この上にベランダ用の樹脂製のタイルかなんか並べようかな