自作バルブスプリングコンプレッサー


バルブスプリングコンプレッサーを自作しました。

材料は全てホームセンターで調達出来る物です。

作るにあたって留意したのは

●作業性が良いこと
●ある程度の汎用性があること
●「車上」でバルブスプリングが外せること

←色々考えた末、このような形になりました。

パイプ部とレバー部の2分割になっています。


パイプの先端にはプラグの中身をくり抜いた物を溶接してあります。

碍子を叩き折り、中身をポンチ等で叩き出すと貫通して穴が開きます。

パイプの上にはエアーチャックを溶接してあり、車上で使用する場合にプラグ穴からシリンダー内に圧力を掛けてバルブの脱落を防止出来るようになっています。


パイプにはパイプ径に合うワッシャーを溶接し、レバーが上に上がらないようにするストッパーにしてあります。

レバーは先に作ったパイプよりひとまわり太いパイプにステーを溶接した物にピンで固定し、可動するようになっています。

レバー部に付いている黒いダイヤルが付いた部分は50ミリ程度スライドする造りになっています。ダイヤルは位置を固定する為のロックです。



レバーから垂直に伸びているステーに付いているボルトはレバーをバルブの角度に合わせ、それ以上うえにレバーが上がらないようにする為に付けてあります。

バルブがヘッドに対して垂直に付いているものから45°程度傾斜して付いているものまで対応出来るようにしてあります。

右上の黒いダイヤルを締め込んでバルブスプリングを縮めます。


バルブリテーナーを押す部分はパイプを短く切断して両脇を削った物を使います。

この部分もエンジンによって大きさが違うので別部品にし、脱着式にしてあります。

脱着を容易にする為に接続部には磁石を使用しています。


実際の作業は1気筒単位で行います。

センターのパイプはしっかりプラグホールにねじ込み、レバー部のみ回転させてインテーク、エキゾーストと連続で作業します。

作業性は上々。

汎用性もほとんどの4バルブエンジンに使用できそうです。

ヘッドをブロックから外さなくてもバルブスプリングが外せるので
あとで強化スプリングに交換したい時やバルブステムオイルシールだけを交換したい時でも問題なく作業できます。