クイックジャッキ BL5000SLX


ガレージで使用する為にエアー式のガレージジャッキを探していましたが、
今はもっと良い物があるんですね〜。

アメリカ製(?)の「クイックジャッキ」

普通に探すと20万円台後半程度するので購入は諦めかけていましたが、
友人からいただいた情報で「コストコ」という巨大スーパー(?)で安く購入できることが判明。

価格は¥129800-(税込)

もう速攻で購入決定です。

ただコストコというところはお金を払って会員にならないとお買い物出来ないそうで、ここでも会員の友人にご協力いただいて買ってきてもらいました(笑)

しかもかなり重いのに届けてまでいただいてしまって・・・

Kさんありがとうございました m(_ _)m


3つに分かれた梱包を開けたところ。

油圧のポンプユニット、油圧ホース4本(短2長2)、ジャッキ本体、ホースフィッティング類や取説(英語版、日本語版、追補版)ゴムブロック8個(高4低4)が入っています。

取説をパラパラとめくってみましたが、説明が少々まわりくどいというか日本語がちょっと変なので、真面目に読みながらやると1時間位掛かりそうです。

なので説明書はパっと見るだけにしてさっさと組み立てます。

組み立てる、とは言ってもホースを取り付けるだけなので20分もあれば終わってしまいますが。


先ずはジャッキ本体に付いている油圧シリンダーにL字のフィッティングを取り付けます。

このネジの座面には「Oリング」が取り付けられているので付属のシールテープは巻かずにねじ込みます。

Oリングには少量の作動油を塗ってからねじ込むのですが、元々このネジ穴を塞いであるプラスチックのキャップを外すとオイルで湿っているのでこれを指先で拭ってそれを塗っておきます。

角度は少し上を向くように固定しますが、後でホースの向きを微調整するので適当に仮固定しておきます。


短いホースの雄ネジ側にフィッティングを付けます。


フィッティングは凸(オス)側。

ホースのネジ山に付属のシールテープを巻いてから締め付けます。

工具は「あっち」サイズなのでモンキーレンチ2本を使用して締め上げます。

テープは4回位巻いてしっかり締めます。

ホースは2本あるので2本共同じように組みます。


ホースの反対側を先に付けておいたジャッキ本体のL字のフィッティングに取り付けます。

ここはフィッティングのテーパー部分でオイルをシールするのでシールテープは巻きません。

もちろんしっかりと締め付けますが、ネジがあまり太くないので、あまり強力に締めてしまうとネジ山の破損やテーパー部が傷んでしまいそうなので程々に。


短いホース取り付け完了。

←ではホースがジャッキの上に出ていますが、後の接続時にはホース左側の四角い空間からジャッキの下に通します。


続いて長い方のホース。

これは両端のネジ部全てにシールテープを巻きます。


4つの凹(メス)側フィッティングを全て取り付けます。

全部同じ物です。


油圧ポンプユニットに凸(オス)フィッティングを取り付けます。

フタを外すと少量のオイルが出てくるので、そのオイルをフィッティングのOリング部に少量塗って取り付けます。

取り付けはユニット下側から。

先に上側を付けてしまうと下側が締めにくくなるからです。


Oリングなのでそれほど強く締めなくても漏れる心配は少ないので、
まぁギュっと(?)締めておきます。


と、ここまで組み立てて、もう終わりかなと思ったら、フィッティング類が入っていたパッケージに部品が残っています。

こんなの付けるトコ無いんだけどなぁと思いながら取説を開くと・・・


予備の部品が入っているようです。

大きい丸いゴム2個はジャッキの車輪の予備。

金属製のネジみたいなのはジャッキ本体についているエアバルブの予備。

小さいゴム4つは・・・

なんか取説の写真と実物が違うようですが油圧ポンプユニットの台座に付ける足だそうです。


ポンプをひっくり返して台座に開いている穴に差し込んでみましたが・・・

緩々。

これではすぐに無くなってしまいますね(笑)


油圧ポンプと長いホースを接続、更にジャッキ側のホースにも接続して組み立て完了。

最初にジャッキ本体側で仮固定していたL字フィッティングの角度をホースの角度に合わせて微調整して本締めしておきます。


本体のエアーシリンダーにエアーを入れます。

コンプレッサーがあるのでタイヤの空気入れ用のチャックで入れようとしましたが、
片方は入れられるのに、もう片方はいくら押し込んでもエアが入りません。

仕方ないのでエアガンのノズルを押し込んでエアーを入れました。

エアーを入れた後、バルブのエア漏れを点検しましたが、バルブゴムが全く締まっておらずエア漏れ(笑)
バルブ回しで締めた後に再度エア注入。

エアシリンダーの容量が小さいので、エアゲージで数値をチェックし、ゲージを抜く際の「プシュ」でかなりエア圧が下がってしまいます。

なのでゲージの数値をちょっと高めにしておきます。

ここに入れるエアは左右差があると上げる際の初期の作動に左右差が出てしまうので正確に合わせます。


ポンプユニットは空なのでオイルを入れます。

油圧作動油、またはATFとのことで、一般的にはATFの方が入手が簡単ですが、ウチのFactoryではたまにバックホーの整備などもする為、油圧作動油が常備されているのでこれを使います。

#46(46番)と言われているものです。

約2L、もしくはタンクの口から12mm下までと書いてあったのでタンク口から12mm注ぎました。

この後のエア抜きや作動テストの後に再度量をチェックしたら少し減っていたので、同じくらいの油面になるように足しておきました。


エア抜きは取説を読んでもピンときませんが

←簡単にするとこうゆう事ですね。

付属のゴムブロックを床に置いて立て、エア抜きバルブが一番高い位置になるようにしてバルブを緩めます。

ところでこのバルブ、6角レンチで緩めるのですが、ここもインチサイズなので道具がありません。

仕方ないのでプライヤーで挟んで緩めました、

強く締まっていないし、強く締める必要がある場所でもないので締め付けもプライヤーで。

このエア抜きは何度か行った方が良さそうです。

数回作動させて立ててエア抜き、また倒して作動させて・・・を3回くらいやってエアが完全に抜けたようです。


組立て後の動作チェック。

一番初めはかなりギクシャクして左右バラバラに上がったりするので驚いてしまうかもしれません。

しかし、何度かエア抜きをし、エアーの調整をしっかりやれば非常にスムーズに昇降します。



早速MR-Sを持ち上げてみました。

MR-Sは現在980kg位。

ジャッキの最大荷重は2268kgなのでMR-Sなら片側だけで持ち上げられるはず(?)

作動音はガレージ内で聞いていると上げる時はちょっと大きめですが、屋外に出て扉を閉めているとほとんど聞こえなくなる位静かです。

夜中でもない限り苦情が来ることはないでしょう。

因みに、このジャッキの構造上、斜めに車が持ち上がるので、ウチのガレージのように狭い場所の場合は注意が必要です。

最低位から最高位に上がるまでに車が255mm前後方向に移動します。

狭い場所では上がる方向、車両の前後方向の余裕を確認してから作業するようにしましょう。


最高位での床とジャッキポイントの距離は440mm。

数字だけでみるとあまり上がっていないようですが、下廻りの作業、特にミッションの脱着で不自由する事はなさそうです。


あ、寝台とミッションジャッキ買わなくちゃ・・・。


で、今度はシルビアを上げてみます。

やはりガレージ前後方向のクリアランスが少なめなので、かなりギリギリまで奥に入れないとキビしい状況です。

なんとか車の前後を人が通れる位。


せっかく上げたんだし、何かやる事はないかなぁと。

そういえばデフの効きがだいぶ甘くなってきているので
デフのオーバーホールでもしておきましょうかね♪


割と省スペースとはいえ狭いガレージなので、床に置いておくと結構邪魔に。

なのでブラケットを作り、壁にぶら下げて収納できるようにしておきました。

片側だけで自重が40kg近くあり、壁板にフックを固定する程度ではとても持たないので、角パイプとかアングル材を切り出し、重さが直接壁板に掛からないように工夫してあります。
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