フロントウイング取り付け


アルトのリアに特に期待もせず、取り敢えずで付けたリアウイングが思いのほか効いてしまい(?)、そうなるとフロントにもダウンフォースが欲しくなってしまい・・・。

フロントにもウイングを付けちゃいます(笑)

今回、ウイング本体は市販されているアルミ製のGTウイングを使います。

新品で送料込み7500円で買えちゃいました。

ウイング幅は1350mm、可変フラップ付のダブルウイングです。

なので作業としては取り付けステーの製作がメインになります。

丁度良い位置を割り出しつつ、どんなステーにするかじっくり考察。

強度は当然ですが、この車は自走でサーキットに行き来するので、脱着を可能な限り簡単に出来るように工夫します。


サイドフレーム先端に角パイプとL字アングルを溶接して作ったブラケットをM6ボルトで固定。

取り付けは少し前下がりにしてあり、角パイプ本体がサイドフレーム先端下部の外に出っ張った丈夫なパネルに当たるようにしてあり、下向きの力が掛かった際に取付けのM6ボルトにあまり力が掛からないようにしてあります。

このブラケットは先端が60mm程バンパーから飛び出すような寸法になっています。


フレームに取り付けたパイプブラケットより1サイズ細い角パイプ用意します。

寸法的にはちょっとガタが大きいのですが、このサイズしか売っていないのでしょうがないですね。

長さは350mm位。


差し込んだ角パイプの先端付近にウイング固定用にM6ナッターを打ち込んでおきます。

パイプの先っぽは切りっぱなしではアレなので、斜めに切り、鉄板を溶接して塞いでおきます。


差し込んだパイプをパイプブラケットに固定する為に、差し込む方のパイプにM6ナッターを打ち込んでおきます。

ナッターは40mm程離して2個打ち込んであり、ウイング固定位置を2段階に調整出来るようにしてあります。

ブラケットが前下がりに取付けてあるので、ウイングを前に出すと、同時に高さも低くなるようになっていて、当然前に出した方がハイダウンフォース、縮めるとローダウンフォース・・・になる予定(笑)

この固定ボルトにも下向きに力が掛かった際にボルトに直接力が掛からないようにパイプのガタの分、細い方のパイプを下に押し下げた状態で位置出し、穴あけしてあります。

基本的に力はパイプにしか掛からないように作ったので、このパイプが曲がるまではダウンフォースが掛かっても大丈夫(?)

パイプブラケット上部にはアンダーパネルの吊りステーを付けられるようにアングル材を溶接してあります。


ウイング本体に元々付いている取り付けブラケットは位置が合わないし、形状もあまり具合が良くないので取外し、アルミのアングル材で作り直したブラケットを車体側パイプの位置に合わせてリベットで固定します。


ウイングに取り付けたブラケットに作った角パイプを取付けてフロントウイング完成〜。


フロントウイングの取り付けは車体側ブラケットにウイングから伸びたパイプを差し込み・・・


左右各一本の固定ボルトを締めるだけ。(後にボルトを1本づつ追加。計4本)

取り付けにかかる時間はわずか10秒!(インパクトドライバ使用時)

外すのはもっと早く、たったの5秒!!

もはやF1並み?(笑)


※テスト走行時に少々ブレが確認出来たので、ボルトを左右1箇所づつ追加し、ボルト4本での固定に変更


肝心の強度の方も申し分なく、このように足でグイグイ踏んでみても車体が揺れる位でパイプの撓みは殆ど感じません。


これでフロントウイング完成!

なのですが、この位置から見るとウイングの方が幅広に見えますが、実際は車体の幅が1470mm、ウイング幅が1350mmと、ウイングの端が車体より内側にあるので、自分的にはちょっと物足りない・・・かな?(笑)


そこでふとリアウイングを加工した際に切り落としたウイングの端材があった事を思い出し、物置の材料置き場から引っ張り出してきました。

捨てなくて良かった〜(笑)

切断は丸鋸できっちり直角に切断してあったので、取り付けボルト用のタップ加工を行うだけで済みました。


安物ウイングの翼端板はアルミ製でまぁまぁ丈夫そうなので、翼端板に穴をあけ、裏からボルト留めし、アルミ複合板で適当に追加ウイング用の翼端板を作って取り付け。

昔一時流行った「子持ちウイング」ってやつですかね。

角度は2段階に可変出来るように取付穴を2箇所設定しています。


これで今度こそフロントウイングの完成!

ウイング全幅は1710mm、車体からガッチリはみ出しています。う〜ん満足満足(^^)


それでもAttackに出ているようなマシンにはまだまだ遠く及ばないので

プチAttack仕様」とでも呼んでください(笑)


当然ですが、フロントウイングを付けたまま公道を走らせたら捕まる可能性が高いので(笑)車に積んでいき、現地で取り付ける訳ですが、長いし不安定な形なので、簡単に積めてしっかり固定できるようなステーも製作しておきます。

残っている角パイプを十字型に溶接し、上下にL字アングルに穴をあけた物、左右にはウイングステーの幅と同じ位置に角パイプを溶接してあります。


このステーの上下のアングル部を助手席側のシートベルト固定ボルトで固定して

ウイングホルダーの完成!

取り外したウイングはウイングステーを左右の短い角パイプにそれぞれ差し込んでボルトで固定すれば転がったりガタガタしたりする心配をしなくてもウイングを積んで移動できます。