リアの車高調の調整を目一杯下げても車高が全然下がらず、スプリングもカットしてみましたがそれでも思いのほか下がらず、ストロークが全然無くなってしまったのでストロークを確保して車高を下げる為、アクスルを加工する事にします。 多少形状は違いますがアクスル加工は以前HA23でも行っており、それほど難しい加工ではありません。 現車の物を使ってしまうと製作中に乗れなくなってしまうし、車検用にノーマルも残しておかないといけないので中古のアクスルを購入して加工します。 某オクで5000円くらいでした。 因みに入手したのはMH23ワゴンR用ですが形状は全く同じ物です。 |
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HA23の時は作りませんでしたが、今回は治具を作って加工します。 ガレージ建設であまっていた角パイプに安定が良いように足を付けます。 パイプの長さはアクスルの全長よりちょっと長くしておきます。 |
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アクスルのロアアーム取付け穴からアングルを伸ばし、角パイプに溶接、ボルトで固定します。 こちらは前側。 |
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後ろ側も同じようにアングルを介してボルトで固定。 アクスルの前後方向の傾きは概ね水平、車体取付け状態に近い角度にしてあります。 |
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別部品でアクスルシャフトを固定する部品を作ります。 これはアクスルシャフト部の切断後の位置決めを正確にする為の部品です。 アクスルシャフトは45mm上側に移動する事にしました。 これはブレーキのバックプレート取付ボルト上下の間隔が45mmだったので決定しました。 標準の穴位置とそこから45mm上側に穴をあけておきます。 この部品の下側はL字アングルでメインの角パイプをガタ無く挟み込むように作ってあり、シャフト部が前後方向(トー角度)に動かないようにしてあります。 |
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アクスル加工治具完成。 おそらく1回しか使わないと思われるので特に塗装はしません(笑) |
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治具でしっかり位置決めが出来たのでいよいよアクスルシャフト部を切断。 先程作った別部品の下側部の端を角パイプにケガき、トレッド幅が左右でバラつかないようにしてあります。 アクスルシャフトはサンダーに切断用の刃を付けて切断。 |
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切断位置は前後の取付穴を結んだライン。 この位置だと丁度アクスルシャフトの圧入部分の先端ピッタリで切断する事が出来ます。 HA23のアクスルではこの面は真っ平らだったのでこの後の作業はラクでしたが、このアクスルは真ん中が少し凹んでいて平らでは無いので少々面倒です。 |
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切断したアクスルシャフトを45mm上側に付け直し、位置を確認。 思ったより上側に飛び出さないので強度の確保はそれ程難しくなさそうです。 |
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アクスルシャフト取付け面が平らだとこの後の作業がかなりラクになるので、先に補強を兼ねてこの面に鉄板を取付けて平らにしてしまう事にします。 幅100mm、厚み3mmnフラットバーを取付面の形状に合わせて切断しロアアーム固定穴を使い、ボルトで固定。 側板の取付け面が垂直になっているのを確認。 |
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側板とアクスルは溶接で接合しますが、ついでに細かく鉄板を切り貼りして補強を入れておきます。 | |
デジタル角度計を見ながら角度を調整してアクスルシャフト固定用パーツをバイスプライヤーで角パイプにしっかり固定してアクスルシャフトを溶接。 設定した角度は2.0° HA23の可変キャンバーアクスルで得たデータから、リアはこの位がどこを走ってもオールマイティな数値という事で決定しました。 |
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HA23の時と同様、リアも直巻きスプリングが使えるように加工します。 スプリングが乗る部分の出っ張りはきれいさっぱり切り落として平らにします。 |
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2.4mm厚の鉄板を直径100mmの円に切り出し、中央に水抜き用の穴をあけ、アクスルに溶接。 | |
60Φのパイプを10mm程の幅で切った物をその上に溶接します。 溶接は内側で行います。 |
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アクスルシャフト取付け部を補強しておきます。 3mm厚のフラットバーを上側に溶接。 |
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下側にも同じようにフラットバーをガッチリ溶接。 | |
ほぼ出来上がったアクスルを車体に仮付けし、各部寸法をチェック、 ブレーキパイプはそのままでは届かないので、元々曲げられている部分を手でグイグイやって伸ばして合わせます。 |
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仮付けして問題が無かったので取り外し、延長ロアアームと同じピンク色に塗装して完成! ラテラルロッドもついでに塗装しておきました。 |
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早速車体に取り付け。 予め仮組していたので難なくスムーズに取り付け出来ました。 サイドブレーキのワイヤーも特に取り回しの加工等も必要ありませんでした。 ただ直巻きスプリングを取り付ける予定でいたのですが、手持ちのスプリングでは自由長が長くて使えなかったので、とりあえず既に3巻き位カットしてあってかなり短くなっている荒巻きのスプリングを装着しました。 |
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装着時の車高はこの位。 ほぼ希望通りの車高になりました。 キャンバーは設定していたより何故か少し増え2.3° 車高については実走してみてフロントとの兼ね合いでもう少し上げるか検討する事にします。 |
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その後、直径65Φ自由長100mmのスプリングを入手し、ヘルパースプリングと共に装着。 この組み合わせで上の画像の車高位になっています。 ヘルパースプリングを使えるようになったのが今回の加工アクスルの最大のメリットですね。 車高の微調整はスプリングの上にまな板スペーサーを挟んで行います。 |