自分は今まで殆どキッチンに立ち入る事はありませんでしたが、最近は自分で朝食を作ったりしています。 そうすると色々使い勝手の悪さが目につくようになり、少しずつ改善していく事にしました(笑) キッチンで食事はしないのでテーブル必要ないのですが、作ったものを一時的に置く場所が無いのが不便に感じたので、キッチンカウンター兼ちょっとしたテーブルを作る事にします。 オール自作で作ろうかと思いましたが、昨今の「ウッドショック」で木材が高騰し、板から作っているとかなりの金額になりそうだったし、やはり出来合いの物で作る方が簡単に出来るので、カラーボックスを2つ買ってきて、これを使います。 多くのカラーボックスが高さ90cm前後なのですが、シンクとコンロ台の高さ(85cm)に合わせたかったので高さ80cmの物を探して購入してきました。 片方は扉付きの物で3500円、もう片方は扉無しの物は2800円でした。 |
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カラーボックスの正面はコンロ台の方に向けるので背面はリビングから見える方に向いてしまいます。 | |
ここには9mm厚の合板を買ってきて大きさを合わせて切断しておきます。 まだ固定はしていません。 |
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天板は「パイン集成材」 厚みが20mm、幅が500mm、長さ2100mmで5000円位。 |
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ただの長方形だと面白くないのでこんな感じにジグソーでカット。 幅は500mmのまま、長さだけ1100mmに切断してあり、コンロ台側は真っ直ぐ、反対側はあとで椅子を置いて座り、コーヒーを飲んだり朝ごはんを食べたりする予定なので、少しえぐってみました。 板の角はサンダーを掛けて丸くしてあります。 |
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表面はシミとか汚れを防止する為にニスを塗ります。 コーヒーとかこぼしたりする事も想定し、高温に強く硬さもある「2液ウレタンニス」を使用します。 |
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下処理として板の表面は#240→#400のサンドペーパーを掛けてあります。 ニスの説明書では2回塗りが基本との事。 ←1回目を塗ったところ。 かなり吸い込まれるようで全然艶が出ません。 |
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24時間以上置いてから2回目を塗装。 少しブツブツがあるので2回目を塗る前に#400のペーパーを掛けてサラサラになるようにしてから2回目を塗ります。 これでもあまり艶が出ないので、ニスの残りを全て使って塗れるだけ塗る事にします。 残量から5回は塗れそうです。 塗るごとに24時間置かなくてはいけないのでかなり時間が掛かりそうです・・・。 |
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天板は時間が掛かるので、先にカラーボックスの方を仕上げておきます。 2個のカラーボックスはガッチリ連結しておきたいのですが、板厚が12mmしかなく、板そのものがビスが効きにくい材質なので、ボルトで固定します。 カラーボックスを横倒にして重ね、下穴を貫通させておきます。 |
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片側のカラーボックスは下穴をもっと広げ、「鬼目ナットD」を埋め込みます。 ボルトサイズはM6用、六角レンチでネジ込みます。 |
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再度カラーボックスを合わせてボルトで留めますが、ボルトが出っ張るのが嫌だったので、皿取り加工をして皿ネジで固定しました。 | |
カラーボックス同士が固定出来たので、最初に切り出しておいた合板をカラーボックス背面にビスで固定。 材質がちょっと弱そうなので、板厚に対してはちょっと長めの41mmビスを使用。 |
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剥き出しの合板には「レンガ調、立体シート」を貼ります。 これは発泡材で出来た厚み1cm位のシートで、裏に粘着剤が付いており、裏紙を剥がして簡単貼るだけ。 シートの端はまっすぐにカットされた状態ですが、シートとシートを付き合わせる際はこのように模様に合わせてハサミで切っておき、次のシートも同じようにしてから貼り合わせると継ぎ目に違和感が無くなるそうです。 |
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天板出来上がったので仮合わせします。 イイ感じですね♪ |
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天板はニスを5回塗り重ね、#600→#1200→#2500と順に水研ぎし、更にポリッシャーを使ってコンパウンドの細目→極細目で磨き込みました。 ←映り込みがスゴイ(笑) 触ってみてもツルッツルで、ハードボイルドな映画みたいにグラスをシューって滑らせたら何メートルも滑っていきそうなくらい(笑) |
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位置が決まったのでカラーボックス側からビスで固定しますが、貫通してはまずいのでドリルにストッパーを付けて下穴をあけて慎重に留めます。 また、ビスは四隅にしか使わない為、両面テープも併用しています。 |
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天板の位置はこのようにすこし左にオフセットして取り付けました。 これは椅子を置いて座る際に足が収まるスペースを確保する為です。 当然、重心が左側にズレた状態なので、そちらに倒れる可能性が考えられますが、このキッチンカウンターは最終的に床にビス留めしてしまう予定なので問題ありません。 |
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カウンターテーブル本体はほぼ完成ですが、今回はカウンターテーブルの作業の流れでキッチンに収納を追加。 キッチンには奥行60cm程の出窓が付いていますが、今まではここに適当に物が積み重ねられていて片付かなかったので、ここには棚を作り、扉も付けて上方向に収納スペースを広げる事にします。 当初は厚めの合板を寸法に切って簡単に作る予定でしたが、いざホームセンターに材料を買い出しに行くと、合板の値段がかなり上がっているうえ、3x6板だと寸法的に無駄が大量に出るので、何か他の物はないかなと探し回っていたら・・・。 「ラティス」という柵(?)を発見。 出窓の寸法が高さ103cm、奥行60cmなのですが、このラティスは高さ120cm、奥行60cmと、殆ど無駄が出ない上、値段も1500円程度と合板よりもだいぶ安かったのでコレに決定。 早速高さを出窓に合わせて数センチ切断して仮置き。棚板を載せる角材も取り付けてあります。 |
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棚板にはSPF材の1x10(19mmx235mm)を使用します。 一枚では奥行が足りないので二枚を接合します。 接合には10mmのダボを打ち込み、木工ボンドを塗ってクランプしますが、この幅を挟める幅広のクランプを持っていないので、端材を使ってクランプ代わりにしています。 |
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ラティスは元々塗装されていましたが、色がどうも周囲と合わないので白に塗り替えました。 塗装後、テーブルの位置に合わせてコーススレッドでしっかり固定。 |
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棚板はしっかり接着されているのを確認し、丸鋸でラティスの幅に合わせて切断。 この板も汚れを防止する為に塗装しますが、こっちには透明の水性ステイン塗料を塗りました。 |
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収納棚には扉を付けたいのでこちらも製作します。 厚めの一枚板で簡単に作りたかったのですが、とにかく木材の値上がりがすごくて予算オーバー。 ちょっと面倒ですが角材で枠を組み、中に薄い板材を嵌め込む方法で作る事にします。 角材は売り場で一番安かった赤松の垂木材(40mmx30mm)を使用。 切断前に板を嵌め込むための溝を掘っておきます。 2x4材を垂木を挟み込む寸法で合板の土台にビスで固定し、丸鋸にガイドを付けて掘り込みます。 溝幅は5.5mm厚の板を嵌め込む予定なので、6〜7mm程度になるよう、ガイドを少しずつズラしながら4回ほど掘りました。 |
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溝加工が終わった角材を寸法に切り出し、仮組み。 四隅は手鋸にソーガイドを使って45°に切り、真ん中に一本仕切りを入れました。 |
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一旦分解し、白いペンキで塗装。 ところでこのペンキですが、全国にある某ホームセンターのオリジナルブランドの物ですが、自宅のリフォームや色々な場面で結構な種類のペンキを試した中でも染まり易さ、塗り易さがとても優れていて、今ではペンキと言えばコレ一択です。 今回使ったのは室内用ですが、屋外用もラインアップされており、シルビアとアルトの室内はこれの艶消し黒で塗装してあります。 |
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塗装が乾いたら板を嵌め込みながら組立てて取り付け。 嵌め込んだ板は有孔ボード(5.5mm厚) フックを付けて何かを吊るす事が出来るのと、たくさん開いている穴から少し外の光が入ってくるのでこの板にしました。 |
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片側には平丁番を付け、扉を閉じた時はマグネットキャッチで受けます。 | |
扉の裏にはテニスラケットがぶら下げられるステーをアルミ板とかで作って取り付けました。 (ここはテニスが趣味のカミさん専用の収納になります) |