3. 製品製作


まずは型面に離型用ワックスを塗り込みます。

塗っては拭き塗っては拭きを5回ほどくらいですかね〜

もっと抜け易い高性能な(?)液体タイプの離型剤もあるらしいのですが、だいぶ前に購入した固形ワックスがまだまだ沢山余っているので今回もコレを使用しました。


その高性能な離型剤だとPVAも必要ないらしいのですが、PVAも先日購入したばかりなので当然使用します(^^;)

粘度がちょっと高くて塗りにくいので水を少々入れて(1割程)薄めました。

このPVAは青く着色されている為、塗り残しや塗りムラが分かりやすいと思ったので購入したのですが・・・


・・・型用のゲルコートが同じ色だ・・・

「これじゃちょっとくらい塗り残しても分からないじゃないか」(怒)


とは言ってもよく調べもせずに購入した自分が悪いので、渋々作業再開。

雌型を貼り込みする時は刷毛塗りしていたのですが、ムラになりやすく刷毛目が出てしまうので今回は台所用スポンジで塗り込み作業をしました。

いったんスポンジに水を染み込ませてから固く絞って使うと非常に塗り易かったです。

とにかく塗り残しをしない事と、均一に塗る事に注意しました。


PVAが完全に乾燥したのを確認したらゲルコートを塗ります。

使用したのは白色の製品用ゲルコートです。

このゲルコートは2液タイプなのでポリエステル樹脂用の硬化剤のみを1〜2%入れてよくかき混ぜます。

缶の蓋を開けただけで部屋の中に異臭がたちこめてきました(>_<)

くれぐれも室内ではこの作業は行わないように!(笑)


刷毛で塗り込んでいるのでハッキリ言って刷毛目出まくりです(^^;)

まぁ表側にこの刷毛目が出るわけではないだろうし、製品を抜いた時に表面を多少ペーパーで研いで仕上げる事になるだろうからと厚めに塗っておきました。

塗り広げたら更に異臭がひどくなり、頭痛がしてきました・・・

とても室内に乾燥するまで置いておく事が出来ないので、外に出して翌日まで放置することに(--;)


翌朝早起きして積層準備。

前もって作っておいた型紙に合わせてガラスマットを裁断しておきます。
この際はやや大きめに、雌型から2〜3センチははみ出すくらいに切り出します。

2プライにするか3プライにするかを判断しかねていたので、一応3プライ積層出来るように3枚ずつ用意しました。

曲面がきつい部分もあったのでマットは3分割にしました。


まずは型の角部分にも馴染みがいいようにサーフェースマットを1層貼っておきます。

刷毛でササっと塗っただけでほとんど気泡は入りませんでした。

ある程度硬化するのを待ってからガラスマットの積層に移ります。

この日は天気が良く気温が高かったので、20分程で触っても大丈夫なくらいになりました。

尚、サーフェースマットはプライ数に含んでいません。


次に#450のガラスマットを貼り込んでいきます。

この日も元FRP職人の先輩に手伝って頂いたので、連続で2プライをあっという間に貼り終えました。

3層貼るつもりでいましたが強度の必要な部品ではないし、軽い方がいいんじゃないかという事になったので2プライでやめることにしました。


気温が高かったおかげで夕方にはすでに硬化していたので脱型しました。

分割型だからなのか離型剤の効きが良かった為なのかは分かりませんが、簡単にパコッっと抜けてくれました(^^)

持ち上げてみると、さすが2プライ!軽い軽い♪
強度的にも問題は無さそうです

←は脱型直後

表面の青い色はPVAです。

やはり一度雌型から剥がれてしまったせいでフェンダーの耳のエッジ部分にバリが出来てしまっています。


PVAを水で洗い流しておおまかにトリミング後、エッジ部分を耐水ペーパーで水研ぎしてバリを削り落としていきます。

製品用ゲルコートの膜厚も思ったより薄かったようで下地が出てきてしまいました(--;)

ただ、形が崩れてしまっているわけではないからパテを盛ったりする必要はなさそうなので、ひとまず安心(^^;)


形が出来上がるととりあえず取り付けてみたくなるものですよね(笑)

テープで仮固定してみる事に。

大雑把にバリを落としただけなので完全にはフィットしていませんが、削りながら微調整すれば完全にフィットしそうな感じ v(^。^)v